2019年7月7日に、第一子を出産しました。七夕生まれの元気な男の子です^^
タイトルの通り、本当の予定日は9月16日。
妊娠初期に切迫流産と診断され、絶対安静の生活を送っていましたが、妊娠中期に切迫早産で管理入院。入院中の29週6日に陣痛がきてしまい緊急母体搬送、搬送先でスピード出産…と、予定より2ヶ月以上も早い早産となりました。
(簡単にまとめたけど、めちゃめちゃしんどかったよ…!上半身起こすのも禁止の絶対安静生活だったし、点滴の副作用で筋肉が弱くなりすぎて瞼が開けられなくなったり、妊娠糖尿病併発したり…。笑)
頑張って無事に生まれてきてくれた息子はたったの1,489g。
無事に生きて会えた喜びで幸せな気持ちになったのもつかの間、出産翌日、NICUでたくさんの管やモニターにつながれた息子を眺めながら、10ヶ月間お腹の中で育ててあげられなかったこと、それによって今つらい思いをさせてしまっていることがただただ申し訳無く、そしてこれから訪れるたくさんの心配事のことで、涙が止まりませんでした。
そこから、搾乳した母乳をせっせと届ける日々(呼吸が安定せず口から飲めないため、胃にチューブを通して飲んでいました)。
毎日体重の増減に一喜一憂し、モニターのアラームが鳴るたびにドキドキし、まだ授乳はおろか抱っこもできない状態の息子の背中を、保育器の窓からそっと撫でていました。
自宅にいる時間も、モニターの警告音が頭から離れず、心配と申し訳なさから涙が止まりませんでした。
授乳できる日を夢見ながら3時間おきに搾乳をしていましたが、夜中の3時に、たったひとりで搾乳している時間は正直寂しかったです。
直接吸ってもらえないから、分泌量が日に日に減っていくのもつらかった。一緒に暮らせない中、唯一わたしがしてあげられることだったので。産褥期に往復3時間の通院は身体にもなかなかこたえ、産後もハードな日々でした。
それでも、前を向いて頑張ってこれたのは、家族、友達、そして息子のみならず私達両親のサポートもしてくださったNICU・GCUのスタッフのみなさんのおかげ。
「やっぱり親は子どものことが心配なんだよね」と、余裕がなくて妊娠中からひどいことを言ってしまったこともあったのに、いつもわたしの無事を一番に心配し、遠くからたくさんのサポートをしてくれた両親。
救急車を待ってる間「産まれちゃうかも」と泣きながら母親に電話をしたときに掛けてくれた、「絶対に大丈夫だからね」という言葉が、どんなに力強く支えになったことか。
妊娠中からずーっと心配事も嬉しいことも一緒に共有してくれて、産後も息子の点滴が外れたとき、呼吸器が変わったとき、保育器から出られたとき、その一つ一つの進歩を一緒になって自分のことのように喜んでくれた友達。
そのときは渦中にいて周りのことが見えていなかったけど、たくさんの管につながった小さな小さな赤ちゃんの写真、驚いただろうな。「かわいい、かわいい」って一緒に愛でてくれてありがとう。
「授乳ができなくても母乳育児を続けたい」と問い合わせしたところ、定期的に自宅まで来て母乳マッサージをしてくださった助産師さん。
「毎日本当によく頑張ってるよ。ちゃんと赤ちゃんにも伝わってるからね」と母乳のことのみならず、メンタル面もケアしてくださいました。
「母乳が出ないんです」と泣きながら相談したとき、一緒に泣きながら「絶対に大丈夫だから、頑張りましょう」と搾乳方法や母乳ケアを指導してくださった看護師さん。
産まれてから、退院できるぐらい元気になるまで息子の命をつないでくださった主治医の先生。
事実のみを淡々と笑顔で伝えてくださる姿勢に救われました(たぶん深刻そうに、とか残念そうにとか、逆にオブラートに包んでとか、気を遣いながら伝えられた方が辛かったと思う)。
そして、自身も起業したばかりで仕事がめちゃくちゃに忙しい中、妊娠中から5ヶ月もの間ほぼ毎日の通院と、家事全般と、毎日泣きじゃくる私のサポートと(自分も泣きたいだろうに)、お産もずーっと一緒にいてくれて、産後は「母乳のために」って毎日おいしいご飯もたくさん作ってくれて、本当になにからなにまで隣で一緒に頑張ってくれた夫。
出産後、わたしが「ごめんね」と謝るよりも早く、「彼(息子)は、今日を選んで会いに来てくれたんだね」と言ってくれたことにもとても救われました。いつもありがとう。
夫の家族も、私のポンコツだった母体を咎めることなく、むしろ心配して入院中もたびたび足を運んでくださったり、連絡をくださったり、緊急搬送されたときにはお母さんが駆けつけてくれて、背中をずっとさすってくれていました。
出産後も息子の退院を心待ちにしてくれていて、励ましてくれて、とても嬉しく、ありがたかったです。
なにより、妊娠中から色々と心配事が重なっていたにも関わらず、無事に元気に産まれてきてくれて、入院中も毎日逞ましいほどの成長を見せてくれた息子。
はじめて姿を見た時、はじめて手を握ってくれた日、はじめて抱っこができるようになった日、はじめておっぱいを吸ってもらった日…。その感動は、全部全部忘れもしません。
本当に本当によく頑張ったね…!元気に大きくなってくれて、ありがとう。私をママにしてくれてありがとう。
そうやって、本当に本当にたくさんの人に支えられながら、約3ヶ月もの間NICU・GCUでお世話になりました。
お陰様で状態が落ち着き、GCUに移った頃には「NICU・GCUの中で一番泣き声が大きいから、どこにいてもこの子が泣いていると分かる」と看護師さんたちに言われるまでに元気いっぱいに。
おしっこのみならずウンチまで看護師さんのお顔に噴射しても(まじで土下座しようかと思った)、「元気でなにより!」と笑い飛ばしてくれて、面会時間外の朝は忙しい中アンパンマン体操で一緒に遊んでくれるのが密かな日課だったり、今でもフォローアップ外来で会うと「こんなに大きくなって嬉しい」と一緒に成長を喜んでくれて、こんなに愛情を持って一緒に育ててもらった息子は、幸せ者だと思います。
なかなかの長期入院者だったので、退院前夜と当日は「寂しい〜」「ほんとにかわいい〜」とかわるがわる記念撮影と抱っこをしてくれました(夫は「0歳児にして20人以上の女に抱かれた男」と謎に誇らしげでした)。
本当にこの感謝は一生忘れないし、息子が大きくなったらこんなに沢山の方に助けていただいたことを話して聞かせたいと思います。
そして息子もまた、誰かに手を差し伸べられるような優しい子に育ってほしい。
というわけで9月末に無事退院し、いまは家族3人の暮らしを楽しんでいます。
…楽しんでいます、と書くと穏やかそうに聞こえますが、もちろんはじめての育児に奮闘中です。妊娠中モンテッソーリとかジーナ式ネントレとか沢山本を読んで「全部やってあげよう!」と意気込んでいましたが、もう、ただただ目の前のことに対処するので精一杯です。全然できてません(笑)。
ただ、この「育児の大変さ」すら本当に羨ましかったから、それを感じられることも幸せだなあと噛み締めている日々です。
そして、たった1,489gで生まれてきてくれた息子は、逞ましいもので5,000gをこえました。
毎日少しずつ豊かになっていく表情がかわいすぎて、今朝は突然おしゃべり(クーイングですが)もはじまって、夫婦で悶絶しています。毎日1分1秒目が離せません。
命を授かること、お腹の中で健康に10ヶ月育つこと、無事に産まれてくること、これらがどんなに奇跡的なことなのか。
これを身をもって痛感したからこそ、妊娠や出産、それらに伴うトラブルについて「一般的にはこうだよ」と語るつもりは全くありません。ほんとに十人十色だし、家族構成やそれを取り巻く環境によっても事情はさまざまだと思います。
だからこそ、共有できるのは、あくまで「わたしの場合はこうでした」といういち体験談だけ。
でもこの「体験談」の存在が、本当にありがたいんですよね。私自身、妊娠中から出産後も、同じ境遇にいるママさんの体験談を読ませていただくことで日々学び、励まされています。
私もなにかお役に立てればと思い、書いてみた次第です。赤ちゃんの生命力は想像以上に逞しいです。一緒に頑張りましょう〜。
さて、「体調が良くなったら復帰します」と妊娠中からお伝えしていたお仕事ですが、この通りそのままお産となってしまい、長らくお休みしたままとなってしまいました。
今はようやく始まった息子との時間を少しでも長くとりたいので、アポ調整やスケジュール調整の必要がないお仕事(取材不要の記事執筆や、コンテンツの企画・編集など)に限り、様子を見ながら取り組んでいけたらと思っています。
とはいえ抱えられる案件の量やスピード感など、まだまだこれまでのようにはいかないことも多いと思います。
お仕事ができない状態にも関わらず、時々私と息子のことを気にかけて連絡をくださった方もいらっしゃって、本当にありがたかったです…!そんな方たちと長くお付き合いできるような自分でありたいな、と思います。ママになっても、いくつになっても、成長するぞ!
というわけで、
長くなってしまいましたが、「無事に産まれました。ご心配いただきありがとうございます!仕事は様子見ながら復帰していきます」というご報告でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました^^
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!